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子どもの便秘・下痢・嘔吐

子どもの便秘

子どもの便秘は、排便回数が少なかったり、便が硬すぎて排出しにくかったりする状態を指します。幼児期は、食事の変化や水分不足、運動量の低下、環境の変化などが原因となりやすく、排便時に強い苦痛を伴うこともあります。便秘が続くと腹部の膨満感や不快感、さらには食欲不振につながるため、早期に原因を把握し、適切な対策を講じることが重要です。生活習慣の改善や必要に応じた薬物療法で症状の改善を図ります。

便秘の定義

便秘とは、排便回数の減少や便の硬さ、排便困難など、通常の排便パターンと比べて異常な状態を示す症状の総称です。
具体的には、硬くなった便が腸内に長時間留まり、十分に排出されない状態を指します。お子さまの場合、成長や食生活の変化、環境の影響などで一時的に便秘になることがありますが、慢性的な場合は発育や体調に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。医師による問診や腹部の診察、必要に応じた検査で正確な診断が行われます。

便秘の症状

  • 排便はあるが、コロコロした固い小さなうんち
  • 食欲がない
  • 嘔吐する
  • お腹が張っている
  • おならの回数が増える
  • おならが臭い
  • 排便時に肛門を痛がる、出血する

など

便秘の原因

子どもの便秘の原因は多岐にわたります。まず、食事の偏りや水分不足、食物繊維不足などの食生活の問題が挙げられます。また、生活環境の変化やストレス、過度なトイレの我慢などが腸の働きを低下させることも原因となります。さらに、腸内細菌のバランスの乱れや運動不足も便秘の要因となりえます。これらの要因が複合的に作用し、腸の蠕動運動が低下することで便が硬くなり、排出が困難になる状態が生じます。症状が長期間続く場合は、医療機関で原因の特定と適切な治療が必要です。

乳幼児期の便秘

乳幼児期の便秘は、離乳食開始期や食事内容の変化に伴い、腸内環境がまだ整っていないために起こりやすいです。母乳やミルクのみで育っている時期は通常柔らかい便が排出されますが、離乳食に切り替わると固形物が増えるため、便秘が生じることがあります。また、幼児は自分の感情や環境の変化に敏感で、トイレを我慢する傾向も見られるため、排便パターンが乱れやすくなります。早期にバランスの取れた食事や水分補給、適度な運動を促すことが、便秘の予防・改善に有効です。

学童期の便秘

学童期になると、学校生活や部活動、習い事などで生活リズムが乱れがちとなり、便秘が発生しやすくなります。朝食を抜く、外食が増えるなど、食生活の乱れが原因となる場合が多いです。また、ストレスや学業のプレッシャーも腸の働きを低下させる要因となります。さらに、室内で過ごす時間が長く、十分な運動ができないことも便秘に拍車をかけます。保護者や学校と連携して、規則正しい生活リズムやバランスの良い食事、適度な運動の習慣を促すことが大切です。

便秘の検査

便秘の原因を正確に把握するためには、まず問診や腹部の診察が行われます。生活習慣、食事内容、運動状況、家族歴などを詳しく確認し、必要に応じて高次医療機関に紹介し血液検査や腹部エコー、X線検査などを実施します。また、便の状態を観察するための便潜血検査や、腸内の運動機能を調べるための検査も検討されます。これらの検査により、構造的な異常や内分泌系の問題、感染症などの可能性を排除し、便秘の原因を特定することができます。検査結果をもとに、適切な治療方針や生活習慣の改善策が提案されます。

便秘の治療

薬物療法

便秘の薬物療法は、腸の蠕動運動を促進する下剤や浸透圧性下剤、便軟化剤などを用いて、便の排出をスムーズにする治療法です。お子さまの体格や症状に合わせて、適切な薬剤と用量が選ばれます。市販薬の場合、成分や使用量に注意が必要なため、医師の指示に基づいて使用することが推奨されます。薬物療法は短期間で症状を改善する一方、長期使用に伴う依存性や腸の機能低下に注意が必要です。医師の定期的なフォローアップのもと、必要に応じて生活習慣の改善と併用して治療を進めます。

生活習慣の改善

便秘改善の基本は、生活習慣の見直しにあります。まず、十分な水分補給が不可欠であり、1日を通じてこまめに水分を摂ることが大切です。次に、食物繊維が豊富な野菜、果物、穀物類をバランスよく摂取することで、便のかさを増し、腸の蠕動運動を促進します。また、適度な運動は腸の働きを活発にし、便秘の改善に役立ちます。さらに、規則正しい生活リズムと、ストレスの軽減も重要なポイントです。トイレに行きやすい環境を整え、我慢せずに自然なタイミングで排便する習慣を身につけることが求められます。これらの生活習慣の改善は、薬物療法と併用することで、より効果的に便秘の解消を促します。

子どもの下痢

子どもの下痢は、腸内での水分吸収の異常により、便が通常よりも水分多くなり、柔らかく流れる状態です。ウイルス性胃腸炎や細菌性食中毒、アレルギー反応など、さまざまな原因により発症します。短期間で自然に治癒する場合も多いですが、水分不足や電解質異常を引き起こすことがあるため、注意が必要です。お子さまの状態をよく観察し、発熱や脱水症状、血便などの異常が見られる場合は、早期に医療機関を受診することが大切です。

下痢の症状

  • どろどろ、シャバシャバな(水っぽい)うんち
  • うんちの匂いが臭い
  • 下痢が続いている
  • うんちに血が混ざっている
  • 口の中が乾燥している
  • 水分補給を嫌がる
  • おしっこや汗が出ていない

など

自己判断で市販の下痢止めを使用していい?

自己判断で市販の下痢止めを使用すると、下痢の原因を覆い隠してしまい、病状の悪化や脱水症状を招く恐れがあります。特にお子さまの場合、適切な診断と治療が必要なため、必ず医師に相談の上で使用するようにしてください。医師の指示に従い、原因に合わせた適切な治療を行うことが大切です。

下痢が続くことで皮膚トラブルに繋がる?

下痢が長期間続くと、頻繁な排便により肛門周辺の皮膚が刺激され、湿疹やかぶれ、炎症などの皮膚トラブルが生じる可能性があります。特にお子さまは皮膚が敏感なため、早期の水分補給や保湿対策、適切なケアが必要です。症状が悪化する場合は、医師に相談し、対策を講じることが推奨されます。

子どもの嘔吐

子どもの嘔吐は、ウイルス性胃腸炎や食中毒、過敏反応など、さまざまな原因で生じます。短期間の場合は自然回復することも多いですが、嘔吐が頻繁に続くと脱水や電解質異常のリスクが高まります。また、嘔吐に伴い、口や唇の乾燥、元気消失、腹部膨満などの症状が現れる場合は、早期に医療機関を受診する必要があります。嘔吐の原因を正確に見極め、必要な治療を行うことで、お子さまの健康を守ることができます。

嘔吐の症状

  • 皮膚やくちびるが乾燥している
  • 元気がない
  • おしっこや汗が出ていない
  • おなかが張っている
  • 半日以上、複数回の下痢が続いている
  • 嘔吐物に血が混ざっている

など

下痢・嘔吐の原因

風邪症候群

風邪症候群に伴う下痢・嘔吐は、上気道感染症が全身に影響を及ぼす結果として現れることがあります。ウイルス感染により、免疫反応が腸管にも影響し、便が柔らかくなったり、嘔吐が誘発されたりします。通常は軽度で数日で改善することが多いですが、脱水や栄養不足のリスクがあるため、十分な水分補給と休息が必要です。症状が長引く場合は、再度医師の診察を受けることが推奨されます。

風邪症候群

肺炎・気管支炎・百日咳

肺炎、気管支炎、百日咳などの呼吸器系感染症は、強い咳や全身の炎症反応を伴い、消化器症状として下痢や嘔吐が現れることがあります。これらの疾患は、免疫力の低下や全身状態の悪化によって腸の動きが乱れるため、嘔吐や下痢を引き起こす場合があります。特に百日咳は咳が激しく、嘔吐を伴うケースも見られるため、早期の診断と適切な治療が必要です。症状に応じた抗菌薬や支持療法により、全体状態の改善を図ります。

ウィルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)

ウィルス性胃腸炎は、ロタウイルスやノロウイルスなどが原因となり、急激な下痢や嘔吐を引き起こす疾患です。発熱や腹痛を伴うことも多く、特に乳幼児は脱水症状に陥りやすいため注意が必要です。感染力が強く、集団生活の中で一気に広がる傾向があるため、衛生管理や手洗いの徹底が重要です。通常は数日で自然回復するものの、症状が重い場合は早期の医療介入が必要です。

細菌性胃腸炎(食中毒)

細菌性胃腸炎は、サルモネラ菌、カンピロバクター菌、腸管出血性大腸菌などによる食中毒が原因で発症します。嘔吐や下痢、発熱といった症状が急激に現れ、場合によっては血便や激しい腹痛を伴います。特にお子さまは免疫力が未熟なため、症状が重篤化しやすく、迅速な診断と治療が求められます。感染拡大を防ぐため、食品の管理や衛生状態の徹底も重要です。

周期性嘔吐症(自家中毒)

周期性嘔吐症は、一定の周期で繰り返し嘔吐が起こる疾患で、原因としては神経性の要素や自律神経の乱れが関与していると考えられています。発作時には激しい嘔吐が数時間から数日間続くことがあり、体重減少や脱水症状に至る場合もあります。原因は明確でない場合が多く、家族歴や生活環境との関連も指摘されています。専門医による詳しい評価と、場合に応じた薬物療法や生活指導が必要となります。

盲腸

急性虫垂炎(盲腸炎)は、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐などの症状を伴い、進行すると腸穿孔など重篤な状態に陥る危険性があります。お子さまの場合、症状が風邪や胃腸炎と似ているため、診断が難しいことがあります。嘔吐や下痢が続き、腹部の痛みが強い場合は、早急な画像検査や血液検査により正確な診断が求められます。腹膜炎や穿孔の可能性がある場合は手術が必要となるため、注意深い観察と医療機関での早期対応が重要です。

腸重積

腸重積は、腸の一部が隣接する腸管に入り込む状態で、急激な腹痛、血便、嘔吐を伴います。お子さまに多く見られ、突然の激しい腹痛と嘔吐、さらには便に血が混じることが特徴です。早期に診断されれば非手術的に解消できる場合が多いですが、進行すると腸壊死などの重篤な合併症を引き起こすため、迅速な対応が必要です。疑いがある場合は高次医療機関に紹介し、超音波検査やCT検査を用いた確定診断と、場合に応じた内視鏡的または外科的治療が行われます。

尿路感染症

尿路感染症は、細菌が尿路に侵入することで発症し、下痢や嘔吐に加え、発熱、腹痛、排尿時の痛みなどの症状を呈することがあります。お子さまの場合、症状が全身状態に影響を及ぼすことがあり、特に高熱や活気不良が見られる場合は注意が必要です。尿検査や血液検査を通じて正確な診断が行われ、抗菌薬の投与により治療されます。適切な診断と治療が早期回復につながるため、疑わしい症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。

下痢・嘔吐の検査

下痢や嘔吐の原因を明確にするためには、まず問診や腹部の診察が行われます。症状の持続期間、排便の性状、発熱や腹痛の有無などを詳細に聴取し、必要に応じて血液検査や便検査、尿検査を実施します。また、症状が強い場合には高次医療機関に紹介し、脱水症状の評価や電解質異常の確認、さらに腹部エコーやX線検査など画像診断を併用することで、腸重積や盲腸などの構造的な異常も除外します。これらの検査結果を総合的に判断し、下痢・嘔吐の原因に応じた治療方針を決定します。医師の判断のもと、適切な検査が迅速に行われることが重症化予防に有効です。

下痢・嘔吐の治療

薬物療法

下痢・嘔吐の薬物療法は、原因に合わせた対症療法が中心となります。
ウイルス性胃腸炎の場合、抗ウイルス薬は用いず、解熱剤や鎮痛剤で症状を和らげるとともに、電解質補正を行います。細菌性胃腸炎や食中毒の場合は、抗菌薬の使用が検討され、症状の重さに応じた入院治療が行われることもあります。市販の下痢止めや嘔吐止めの使用は、症状を隠す恐れがあるため、必ず医師の判断に基づいて使用します。特にお子さまの場合は、体重や年齢に応じた適正な用量が求められるため、慎重な投薬が必要です。

水分補給

下痢・嘔吐により失われる水分と電解質の補給は、治療の基本となります。特にお子さまは、脱水症状が急速に進行するため、経口補水液や薄めたスポーツドリンクなどを少量ずつ頻回に摂取することが重要です。飲み物の温度は常温が望ましく、急激な温度変化は避けるようにします。水分補給の際は、無理に大量を飲ませるのではなく、少量をこまめに与えることで、胃腸への負担を軽減しながら体内の水分バランスを整えるよう心掛けましょう。脱水が疑われる場合は、早急に医療機関での評価が必要です。

子どもの便秘・下痢・嘔吐でよくある質問

便秘で嘔吐をしてしまうことはありますか?

便秘が進行すると、腸内容物が逆流して嘔吐する場合があります。特に重度の便秘の場合は早期の治療が必要です。

子どもが嘔吐と下痢を繰り返していますが、病院に行くべきですか?

嘔吐と下痢が繰り返される場合は、脱水や電解質異常のリスクが高いため、早急に医療機関を受診してください。

子どもが下痢をしていますが元気なため登園・登校をさせてもいいですか?

下痢が続く場合、感染拡大の可能性もあるため、症状が落ち着くまでは登園・登校は控えるようにしてください。

子どもが嘔吐した翌日は登園・登校をさせてもいいですか?

嘔吐後は脱水や体力低下の恐れがあるため、完全に回復し体調が安定するまで登園・登校は控えることが望ましいです。

子どもの嘔吐で病院に行く目安はありますか?

嘔吐が頻繁で水分が摂れない、体重減少や意識レベルの低下が見られる場合は、直ちに受診してください。

子どもは元気なのに何度も吐いてしまう原因は何ですか?

元気な場合でも、周期性嘔吐症や自律神経の乱れ、または一過性の胃腸の不調が原因で嘔吐が繰り返されることがあります。症状が続く場合は、専門医に相談し原因を特定することが大切です。

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