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子どもの熱中症(夏バテ)

子どもの熱中症

子どもの熱中症熱中症とは、過剰に発汗することで体内の水分や塩分が不足し、からだの体温調節機能が低下して様々な症状を引き起こす状態です。主な症状は、発熱やけいれん、めまい、倦怠感、吐き気などが挙げられます。一般的に熱中症が多発するのは夏場ですが、近年では5月頃でも夏日になることが多いことから、からだが暑さに慣れていない時期に熱中症を発症する方が増えています。また、子どもは大人に比べて体温調節機能が未熟で熱中症になりやすいため、周囲が気を配って常に水分や塩分摂取を促してあげることが大切です。

熱中症の症状

子どもは大人と違って自身に起きている症状を上手に訴えることが難しいため、周囲の大人が常に気を配って子どもの状態を把握してあげることが大切です。
熱中症は、症状の程度によって軽度、中等度、重症の3つに分類されます。それぞれの主な症状は以下の通りです。

軽度

  • 体温が平熱~38℃
  • 大量に発汗している
  • 手足がけいれんしている
  • 吐き気・嘔吐を起こしている
  • めまいを起こしている
  • たちくらみを起こしている
  • 顔面蒼白である
  • 腹痛を生じている
  • 皮膚が冷たい
  • 失神している

など

中等度

  • 体温が平熱~40℃
  • 汗をかいている
  • 吐き気・嘔吐を起こしている
  • めまいを起こしている
  • 呼吸が速い
  • 脈が遅い
  • 血圧が軽度に低下している
  • 痛みを伴いながら筋肉がけいれんしている
  • 顔面蒼白である
  • 脱力感がある
  • 興奮状態に陥っている
  • 意識が不明瞭である

など

重症

  • 体温が40℃以上
  • 汗をかいていない
  • 意識がない
  • 血圧が低下している
  • 脈が遅い
  • 皮膚が赤く変色している
  • 皮膚が乾燥している
  • 嘔吐をしている
  • 下痢をしている

など

熱中症が起きた時の対応

熱中症は、症状の程度によって軽度〜重症まであり、対応の仕方もそれぞれ異なります。意識障害が見られず、飲料水を問題なく経口摂取できている場合には症状は軽度なため、涼しい場所に移動して、水分補給を行いながら経過観察しましょう。
一方で、意識が低下している、または意識がない場合や嘔吐を起こしている場合は中等度〜重症の可能性があるため、ためらわずに救急車を呼んでください。熱中症は肌の温度が低くてもからだの内部が高温になっている場合もあるため、自己判断で対応せずに医療機関を受診して、適切な治療を行うことが重要です。

応急処置

  • 冷たい濡れタオルでからだを拭く
  • 首や脇の下など太い血管がある場所を氷で冷やす
  • 涼しい場所に移動して寝かせる
  • からだ全体に風を送る

など

救急車を呼ぶタイミング

  • 意識障害を起こし、声をかけても反応がない、または反応に異常が生じている
  • 全身がけいれんしている
  • ぐったりしている

など

熱中症の予防

熱中症は、正しい知識を身につけることで予防することが可能です。

こまめな水分補給

こまめな水分補給水分補給は、のどが渇いていない時にも常に行うよう心がけましょう。のどの渇きを感じた時にはすでに多くの水分が失われているため、注意が必要です。
水分補給は、屋内であれば水や麦茶等でも大丈夫ですが、屋外の場合には発汗とともに大量の塩分も失われているため、水分と塩分を同時に摂取できるスポーツドリンクやイオン飲料などを飲ませるようにしましょう。

気温に適した服装の選択

からだに熱がこもりづらい通気性の良い服を着せてあげることも、子どもの熱中症予防には効果的です。素材は通気性の良い麻やコットンなどにし、首元や袖口がゆったりしているものがおすすめです。また、黒系の色は熱を吸収してしまうため、白やベージュなどの薄い色の服を選択するようにしましょう。

定期的な休息

暑い日に屋外で遊ぶ場合には、適度に休憩時間を設けてあげましょう。子どもは、いったん遊び出すと自身の体調変化に気付かずに夢中で遊び続けてしまうため、大人がしっかり管理してあげることが大切です。
休憩時間には涼しい場所に移動し、子どもの発汗量や顔色を確認するようにしましょう。

空調の調整

暑い日は、屋内でも気付かないうちに水分不足に陥って熱中症を起こす恐れがあるため、エアコンや扇風機を使用して、部屋の温度や湿度を適切に保つよう心がけましょう。ただし、室温を下げ過ぎると外気温との差が大きくなってからだに負担を与えるため、夏場の室内温度は28℃くらいを目安にすると良いでしょう。

ベビーカーを長時間日なたに置かない

ベビーカーの座面は地面からの熱を受けて高温になりやすいため、日なたに長時間置かないよう気をつけましょう。

しっかり睡眠をとる

睡眠が不足すると、体温調節機能が低下して熱中症のリスクが高まると言われているため、日頃から十分に睡眠時間を確保するようにしましょう。また、寝具は吸水性や通気性に富んだものを使用し、夏場は夜間でもエアコンを使用して温度や湿度を適切に保つよう心がけましょう。

冷たいものを摂りすぎない

冷たいものを過剰に摂取すると、胃腸の機能を低下させて栄養吸収が不十分になり、体力が低下して熱中症のリスクを高めます。夏場はジュースやアイスの摂りすぎに注意しましょう。

冷却グッズの仕様

近年では屋外で使用可能な冷却グッズが多く登場しております。特にベビーカーは、日よけカバーを使うと熱や湿気がこもるため、携帯扇風機やネッククーラーなどの冷却グッズを上手に活用して熱中症対策に努めましょう。

子どもの熱中症でよくある質問

子どもが熱中症を起こす兆候はどのようなものがありますか?

熱中症は、体温が下がらない環境にいることで、めまい・たちくらみ・筋肉の硬直や痛み(こむら返り)・気分不良・吐き気・だるさなどの症状が起こります。顔が赤かったり、ひどく汗をかいている兆候が見られる場合は、熱中症を起こしている可能性があります。

子どもの熱中症予防に効果的な飲み物は何ですか?

普段の水分補給には水や麦茶が適していますが、汗をたくさんかいた時には、子ども用のイオン飲料や経口補水液などの電解質を含む飲み物が効果的です。また、授乳中の乳児の場合は、母乳やミルクも十分な水分補給になります。

子どもが軽度な熱中症を起こしている場合でも受診した方がいいですか?

軽症で意識がはっきりしている場合は、医療機関を受診をしましょう。熱中症の重症度はI度、II度、III度に分類され、II度以上(頭痛、嘔吐、倦怠感、判断力の低下、集中力の低下など)の症状がある場合は緊急治療が必要です。自己判断をせず救急外来を受診するようにしてください。

熱中症は一度なるとその後もなりやすい体質に変化しますか?

熱中症は一度かかったからといって体質が変わるわけではありません。ただし、熱中症になりやすい場合は、暑さへの耐性が低下していたり、筋肉量の減少によって体内の水分保持力の低下が影響したりしていることが考えられます。筋肉は、体内の約75%が水分のため、筋肉が減ることでからだに貯めておける水分の量も減少し、脱水を起こしやすくなります。

熱中症による体温上昇と風邪などによる発熱の違いは何ですか?

熱中症とは、体温調節が上手くいかず体温が上がる状態で、体温設定そのものに問題はありません。一方、発熱は、炎症を引き起こすプロスタグランディンという物質の働きで、脳の体温設定が高くなることによって起こります。

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